私的飼育術


僕の飼い方ですがゆとりのあるタンクではありません。

僕の現在飼育しているタンクはエンドリケリーが飼育できる最低クラスのタンクです。

エンドリケリーなら奥行が60cm以上、濾過槽はOF(オーバーフロウ)の方が理想だと思います。

ですが、この狭い環境で出来るだけ個体に無理をかけない様な飼い方を心がけています。

まず、水換えは頻繁に交換量は多めに、ほぼ100%水換えをしています。

これは、代謝を活発にさせるのでは無く、飼育水の毒性(アンモニア、亜硝酸)をなるべくタンク内で蓄積させない

水換え頻度を上げて水量を確保するという2つの理由です。

これは某ポリプサイトの先輩方に教えてもらったやり方を自分なりにアレンジし、このやり方を行なって個体の状態はかなりよくなっています。

まず各個体の体色、発色が良くなり、餌喰い、成長、頻繁に泳ぐなど良い状態が続いています。

新水は専用の浄水器(マーフィード・スタンダード)を使い新水をを入れている間、エアーを強めに入れます。

これは、新水に含まれる二酸化炭素をエアーで飛ばし酸欠防止の意味で行なっています。

最初はこのやり方でバクテリアの問題が考えられますがこのやり方を行なってかなり経ちますが今の所問題などはありません。




給餌方

僕は成魚クラスのエンドリケリーには体系を崩さないような給餌を心がけています。

毎日与えるのでは無く、間隔を調整しながら人工、冷凍保存している生餌、活餌を偏らず与えています。

以前、冷凍餌をメインで与えた所、ある個体は太りすぎてある固体はガリガリに痩せたと言う経験があります。

そこで人工を与えた所痩せた個体が食べ出し太りすぎた個体もすっきりとした体系になりました。

この経験を元に個体によって好む餌を把握して偏らず与えています。




物理濾過の重要性



僕は自作でウールボックスを作り物理濾過の強化をしています。

濾過槽を物理濾過と生物濾過で分ける事によって、ろ材の収容量が増えるので生物濾過の強化にも繋がります。

手は加えてますがレイシー製のRF-120に ろ材30ℓ以上、珊瑚5ℓ入ってます。

物理濾過を強化して生物濾過の強化が出来ただけではなく

かなりの長期間(ウールの洗浄交換はしています)濾過槽にヘドロの沈殿がありません。

濾過槽の下部にヘドロの沈殿が無いという事はバクテリアの繁殖に繋がる大変良い結果だと思っています。

ヘドロの沈殿が無いということはろ材の状態が正常(目詰まりが無い)のでバクテリアも繁殖し易くなっています。

濾過槽にろ材を大量に入れても、ヘドロまみれだとろ材が目詰まりしバクテリアの繁殖の妨げになります。

ろ材本来の機能を出す為にも物理濾過の強化は大変意味があると思います。

ウールボックスサイズは110×21×30(h)でウールの容量は本体に1ℓ、交換&洗浄用で60cm上部用ウール×2



画像はウールボックス設置半年後で濾過槽下部にあるドレインから最後に採取した水。

この結果は、ウールの容量、交換&洗浄と水換えのやり方などで得た結果だと思います。

この半年間メンテは交換用ウールの洗浄また交換。




ろ材について

ろ材に軽石を使っている方は多いと思います。

僕も色々な方より勧められて全てのタンクに使用しています。

上部濾過にリングの不足分として軽石を足した時はそう思わなかったのですが、OF濾過槽で全体が見える形となり

「軽石だけでは形状上、密になり過ぎるのではないだろうか?」

密になると上から下に飼育水が流れる状態なので流れが悪くなる、死水域が出来やすくなると思います。

底面よりエアリフトで循環させていますが、どうしても気に成るので、軽石6割に対してリングろ材を4割混ぜ込んでいます。

これで多少は流れが良くなったと思いますが、水の流れやバクテリアの有無は見えないので効果は解りません。

売られている販売目的が殆どの場合園芸用品なので中には嫌遠される方もいますが、僕なりに軽石は良いろ材だと思います。

使い始めて2年経ちますが環境の崩れは無く、リセット又ろ材掃除をしても立ち上がり今まで順調に来ています。

素材が天然物と言うこと、一般的なセラミックろ材で良くある割れ、崩れが少なく丈夫である事、軽いので洗浄が楽という所など水を大量に汚すポリプ

には長く使える良いろ材だと思います。

新しい軽石を使用するのに洗うのが大変です。

軽石自体に塵やドロ汚れなどがこびり付いていて何度洗っても濁ります。

軽石投入後ウールがドロだらけになった事もあり、僕はある程度濁りが取れるまで洗い、洗濯ネットに入れポリバケツで一晩漬けて置き、

翌日ネットごとバケツ内で漬けたまま振るい砂状の物、残りの汚れなどを徹底的に落として使用するようにしています。

このやり方だと軽石に水を含ませ沈みやすくする利点もあります。